金性の刻印

先日お預かりしたネックレスクラスップに「585」と刻印がありました。

その並びには、メーカーの刻印があったのですが、585は始めて見るものでした。

インターネットで検索するとイタリア製のK14の事だそうです。

クラスップは銀色だったので、WG K14  (ホワイトゴールド)なのでしょう。

そうだったのか!と思い、念のため計算してみると微妙に計算が合いませんでした。

14金は、24分の14が純金が含まれているという事なので14(金)÷24(金)=0.5833333...となり、24金を1000とすると、14金は約583では?

これはその国の規定が微妙に違っていたという事なのかなぁ~?と小さな疑問が解決していませんので、どなたがお分かりなる方、メールを頂けると嬉しいです❣

刻印には、ゴールドの場合、

K24、K22 、k18(750)、K15、K14 、K10、K9 などがあります。

プラチナには Pt 999、Pt 850 の表示があります。

以前にはPT(Pt)表示以外に「PM」と打たれていた時期があるようです。

シルバーには、Silver 、925、850などがあります。

刻印表示は、その純度を表わすのでジュエリーのユーザー様にとっては、

重要な金額の指針ですし、満足感に繋がっています。

ジュエリーの修理を承る者にとっては、修理品と同じ金性を使う必要がある為、

はっきりと素材が何であるか表示されていなければいけません。

 

 

 

 

 

 

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作業の時間割

作業時間上、気を付けていることですが

1つは、何か小さな失敗または、気になる箇所がある場合には、すぐにやり直しすること。急がば回れという事です。

もう1つは納品日が決まっている場合は、時間を決めて従うという事です。

*作業中、例えば金属を使用して組み立てている場合、爪や丸環などをロー付けした後、それらがデザイン的に自分が考える一番ベストと思われる場所ではない事に気が付いたとします。その位置が一般的にはおかしくない場合でも、作業が進む途中も何度かそのことが気になります。そのままにして進めたとしても、自分の中で納得していない時は最終的に100%良いものに感じません。勿論、お客様にとってベストであればよいのですが。。そういう時には、いち早く気になる部分のやり直しをしたり、時には一から作り直した方が、最終的な進みが早い場合が多いです。

性格的なことも大きいかもしれませんが、経験上、途中に気になる部分が起きた時は、最後まで気になるものです。納得がいかないまま作業を進めると、迷う時間を生み出すので時間の無駄になります。仕上げや、メッキなどを行った後では、やり直しの作業が増えます。また、石留を行った後では、やり直しができない場合もあります。

*WAXで作る場合、修正が効くことも多くありますが、部分的にワックスを盛って直せた場合でも、ワックスを熔かし冷え固まることで、修正後に全体が修正箇所に引っ張られて変形することがあります。気をつけながら少しづつ修正作業行うか、最初から作り直す方が綺麗に上がることも多いかと思います。特に部分だけではなく全体のゆ歪みが無いか気にしましょう。

もう1つは、例えば、明日納品と確定している場合、今日中に終わらなけれないけないわけですが、なるべく細かく作業を終える時間を設定するのが有効です。

殆どは、作業量といつもの自分のスピードは把握しているものですので、最終的な時間の余裕を持って、それぞれの工程のタイムリミットは確実にこなすようにすると、終わります。

日にちのリミットより、時刻のタイムリミットに従って作業することをお勧めします。

 

 

 

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リングのサイズ合わせについて

リングを購入または作られる際のサイズの合わせ方について説明します。

サイズ棒

通常は、お店や工房でサイズリングをはめてみて自分に合ったサイズを選びますが、すでに合うサイズをお持ちの場合は、それをお店で上記のサイズ棒に通して測ってもらうことができます。

サイズリング

どういう状態のリングサイズが合っているかといいますと

1.リングをはめた手を軽く握り、痛くないこと。

2.その手を軽く振っても、リングが抜けないこと。

3.作るリングの幅によってサイズが変わるので、なるべく希望に近い幅のサイズリングで合わせること。

以上がポイントですが、指の形も人によりさまざまです。

少しだけきつめになったリングは早めにサイズ直しに出されるとプラスサイズでも簡単で済むことが多いです。

また、リング腕に石留などが施されているためにリングをカットして地金をプラスするまたは腕を軽くたたいてサイズを伸ばすなどの作業ができない場合は、腕の内側、指に当たる角を少し丸く削るだけで(内甲丸の様な)、はめ心地が変わります。感覚としては0.5番〜1番位大きく感じると思います。

また、リングの裏側が抜かれて空間があるものは、サイズが大きく感じる事でしょう。指に当たるリングの面積が少ないほど、楽に着け外しできますので、サイズ合わせの際は、指に着けてお確かめください。

例えば男性のお客様が多いですが、指の節が太い方は、サイズを節に合わせると他の位置ではリングが回ってしまう場合があります。そのような指の位置によってサイズが大きく違う場合は、サイズ決定が難しいです。一例としては思い切って腕の形が四角いリングにすると、角度によって、はめ易く動き辛くもなります。.

指の力は強いので、よく変形したリングをお預かりましす。力仕事をする際にはリングにも大きな負荷がかかっていますので、ジャストサイズのリングをつけるようにして下さい。

また、長年結婚リングをされていて、外れなくなった場合などは、リングと指の間に石鹸液をつけ、逆の手で指輪を押し上げるようにして外してみてください。それでも外れない場合は、リングの内側から切る方法があります。そのようになる前に時々サイズをチェックしてくださいね。

 

 

 

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お洒落なひと

数年前に京都に住む友人を訪ねました。

数日の滞在中、友人に仕事ができたため、1日は私一人で気ままな都内のバス旅をしました。

博物館などを見た後、清水寺の近くのおいしそうな和風レストランを見つけ、ランチに。

近くの常連さんも多くいらしたようで、混んでいました。

たまたまカウンターの隣の席に90歳前後と思われる女性が座りました。

そのひとは、上品な雰囲気があり、綺麗で、話し方も可愛い方でした。

ふと見ると、指には手作りらしき石付きの指輪をされていて、その指輪は、歴史を感じさせるアンティークさがあり、尚且つセンスが良くてその人の雰囲気にピッタリでした。

たぶん近くから来られたのだと思います。近くても、ランチでも綺麗にしてお出かけする。。

こんな風に年を取って、着飾ってはいないのに自分らしさを主張していて、自然でお洒落に居られるのは素敵だなぁ。。と思ったものでした。

因みに、私が数年いたスリランカやインドネシアでは、男性もよくリングを着けています。

スリランカの場合は、歴史的に見ても、男性が装飾品を着ける習慣がありました。

それぞれセンスの違いがあるので、その人に似合っているのがいいですが、

着け慣れている感がある人はお洒落に感じます。

という私ですが、首回り、手頸、足首。。とにかく全首回りに何か着けたり締め付けたりするのが、実は苦手です。それは体質的なようで、以前、漢方医が、「あなたは首や手の周りに何か着けたり締め付ける事が嫌いですね?」と言われびっくりしました。そういう骨格をしているのだそうです。

また、仕事中は手が金属の粉、WAX、仕上げ材などで汚れるので、ジュリーは汚したくないという習慣も働くのでリングは着けないです。

ですが、仕事では機能や着け心地を見るために、作ったものは一度は着けてみます。

私用では、勿論楽しんだり、気分を上げるためにも着けますが、毎日着けているのはピアスだけです。。なので自分自身のお洒落感からは残念ながら外れてしまっています。

何より自然に着けこなしているのが素敵だと思います。

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金属の魅力ーWG編

個人的には、WG・K18の生地色が好きです。

少しだけ黄色味があり、艶のある自然な色が綺麗ですし、メッキを掛けなくても変色は少ないので、生地色のまま楽しまれることをお勧めしています。

(写真はWG・K18で石枠を作っているところ)

同じ金性でも、色合いは金属の成分によって変わってきます。

WG K18の場合は、24(純金はK24)分の18が純金成分です。75%が純金で残りの25%は、ホワイトゴールドの色合いを白くするために加えられる合金です。

以前はWG といってもかなり黄色味が強く、25%に含まれる合金の成分は、ニッケル、亜鉛、銅でした。

現在の合金の成分は、パラジウム、銀、銅が主流で使われているために白味が増しました。

合金のそれそれの成分比率によっても色味が違ってきます。

更に改良が行われ、パラジウムの量を増やすことで変色の少ない、白色の強いホワイトゴールドが使われています。

(写真、左はWG K18、右は、シルバーの線です)

それぞれの線は、どちらも加工の為に火を入れていますが、

左の、パラジウムを含むWGは酸化による変色を殆ど起こしていません。

右のシルバーは、酸化被膜ができ変色を起こしています。シルバーの皮膜は仕上げることで落ち輝きますので、それが問題ではありませんが、WG K18 は、シルバーやK18と比較しても表面の酸化は少ないことが分かります。

以前は、黄色味の強いホワイトゴールドを使いジュエリーを作っていたので、仕上げにホワイトらしい白色(銀色)を表わすためにメッキを掛けました。今でも通常は銀色のロジウムメッキを掛けます。

ですが、パラジウムの割合が多いをホワイトゴールドは変色しづらいので、メッキを掛ける必要はありません。以前から海外では、白味の強いホワイトゴールドが使われていたことと、そのままの色で使用するのが好まれていました。

日本ではホワイトゴールド、プラチナ、シルバー共に白さを出すため、または、明るさを増すためにメッキが掛けられてきたため、表面的にはどれも同じ白色(銀色)でした。

ユーザーの好みはありますが、自然色が魅力的なホワイトゴールドの場合は、生地色のまま使われることをお勧めします。

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春待つ冬に

この冬は例年になく早くやって来て、家が壊れるのではないかと心配するほど雪が積もりました。

  

来る日も来る日も雪かきだと、本当に春が待ち遠しいです。

今期の雪は、雪国新潟だけの事ではありませんでしたね。

新潟は寒いといっても気温が氷点下になることは稀でしたが、今期は違いました。

朝晩の冷え込みで、水道管の凍結や破裂がいたるところでありました。

今年、我が家では何年振りかの木の引き戸を出し、屋根から落ちた雪が窓を割らないようにしました。

雨戸というのでしょうか、雪戸と言った方が合っています。

COLONの看板も一時は雪に埋もれ、こんな感じでした。

こんなに降り続くと、春は来ないんじゃないかと思いましたが、雪が解け始めると景色が一変して、今までが嘘のようにさえ思えます。

私の子供の頃は、今よりもっと雪が積もり除雪車も来なかったので、すっぽり雪の中で暮らしていましたが、子供だからか、不自由も感じずに今よりも風情を味わっていたように思います。

諦めというよりは、そんな静かな暮らしも好きでした。

そういえば、初雪が降ると関東の人は嬉しくて空を見上げて歩くけど、雪国の人はうつむき歩くと聞いたことがあります。

所変わって、スリランカに居た頃は日本の四季が恋しく、ピリッとした冬の空気はさらに恋しかったのに、スリランカ人は、「季節ごとに服を替えたり室内の模様替えをするのは忙しくて嫌だから、四季は無くていい。」と言っていました。日本の四季を取り入れた暮らしは素敵なのに何を言うか!と思ったものですが、

日本に帰国後、ピリッとした空気は寒すぎ、季節の移り変わるスピードには全くついていけなくなっていました。今も、実は速過ぎると感じていまして、スピード感はリハビリ中です。

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ただいま〜!レイクサイドする毎日

4年間を過ごしたCOLOMBO郊外のモラトゥア・キャンパス。

中でもほとんどの時間を過ごしたレイクサイドと呼ばれる実習室のある川のほとり。

実際は川なのですが、なぜかレイクサイドです。

その場所に行くと、ただいま〜!と言いたくなるほど自分の居場所になっていました。

(キャンパスのゲート)

(Lakeside)実習室は手前の青いドア

実習

小さな実習室の屋根には、野生の猿が遊びに来て、私が一人で仕事準備をしているときなど、からかうように家族で屋根の上で遊んで、屋根が壊れるかという音がしていました。

「うるさ〜い!!」と叫ぶと、更に別の家族が遊びに来て、からかわれる始末。

教室を出ると、カバラヤと呼ばれる2mものオオトカゲがゆっくり歩いていて、びっくり!

このオオトカゲのしっぽは牛をも締め付けて殺すほどの破壊力があるから気を付けて。。と言われても。。木の上には見たこともないような毒蛇も。。

キャンパス内には、タマリンドの大きな木やマンゴの木、カシューナッツ、ジャックフルーツの木、それに何といっても楽しみだったアセロラフルーツの木など、充実した果物のラインナップ。

写真(ジャンブー・キングココナッツ・パパイヤ)

カシューナッツは実の下にある殻の中にできます。実は熟すと少し苦く甘ーいジュースが採れます。

アセロラフルーツが熟すと、木登りの上手な男子学生が赤くて酸っぱい実を山のように採って来てくれました。それをジャムにしたり、リキュールにして、学生たちと食べたり、放課後に内緒で飲んだりしました。お酒を飲んでも良い年頃ですが、お酒は人を惑わすというので、あまり飲む習慣が無いもので。。わざわざこっそりと。

お昼には30円〜50円ほどのランチパケットを買い、指にしみるほど辛い干し魚のカレーを食べるのが好きでした。

学生たちは、1つのランチパケットを友達とシェアーしてたわいもない話をしながら楽しそうな食事でした。

時には、田舎のお母さん手作りのバナナの皮に包んだランチを頂くと、

(バナナの葉と花)

赤米、キノコやマンゴーのカレーが入っていて、なんとも幸せな味がしました。

(学生達とカレーを作る)

(カレーリーフ&ココナッツサンボル)

(ポテト・ジャックフルーツ・チキン・マンゴカレー)

そんなほのぼのとしたキャンパスでしたが、

2回目の派遣の際は内戦が激化して、いたるところで自爆テロが起き、その現場を見たこともありました。激しい爆音がしてフレームしか残っていない車、商店。

用事があり、JICA事務所に向かう道には、検問所が設けられ、そこではパスポートの提示と尋問がありました。

忘れられないのは、

鋭い目つきの兵士が銃を持ち、厳しい口調で「お前仕事は何してる?何のためにここに来た?」という問いに、

「私はモラトゥワでジュエリーを教えいて、仕事でこの先のオフィスに行きたいのです。」と答えると、

「私もこんなところで警備をしているより、できればあなたからジュエリーを教わりたいよ。私、そういう手仕事が好きなんだよね。こんな戦争が無ければ絶対にそうする。」と言って愚痴って笑ったことでした。

確かに!戦争は破壊ばかりで何も生み出さないから、発展しようがないです。。

そんな中でも、学生たちは、屈託のない笑顔で夢を語っていました。

その頃の学生は、今、オジサン&オバサン世代になっているけれど、

殆どの学生は夢を叶えて、自分にふさわしい場所に居ます。

(霊峰、スリパーダから見たご来光)

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ワックスの種類

市販されているワックスは色分けされ、何種類かあります。

色は 緑、青、赤、紫、黄色など。

主に硬いタイプは削り出しに向きます。

柔らかい赤や黄色は、型取りなどに使う際、弾力性があるので破れにくいので便利です。

赤いワックスやもっとも柔らかい蜜蝋(蜂の巣から採取したもの)は、手でも形作れるほどやわらかいので、やわらかいラインを作り出すのに便利ですが、その反面、熱に弱いので、夏の暑さでも、作った形をキープするのが難しいです。その為、作ってからキャストまで、低温管理する必要があります。

作る対象や目的によって使うワックスの色を変えますが、作り手によっては自分の扱い易いように、ワックスを混ぜて丁度良い硬さに調節している人がいます。

たとえば、削り易い硬めのグリーンとインジェクション(型取りなどに使う柔らかいワックス)を混ぜてスパチュラだけで全て作る人に会い作業を見せて貰ったことがあります。やや柔らかくなるので、削り出しには向かない為、一定温度に調節したスパチュラだけでワックスを盛ったり、取ったりしながら形作っていましたが、それはそれで、温度調節の慣れが必要ですので、習得には時間がかかるものでした。また、鋭角な面を作るには向かないです。

(インジェクション ワックス)

それぞれの色のワックスは適応する温度(柔らかくなる)または、融ける温度も違いますから、それを把握して作業を進めます。

2種類を混ぜ合わせる時は、融ける温度が近いワックスを組み合わせるのがいいと思います。

ワックスは、ジュエリー工具店などで買うことができますが、歯科材料店などでも置かれています。形などは違うかもしれませんが、目的によって扱い易いものを選んでください。

(ハード ワックス)

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鋳造(キャスト)って?

私のHPやAsa-Colon で、よくキャスト、鋳造と書きますが、ジュエリーのキャストはどんな工程か知っていますか?

適当な写真が見当たらず、手描きで失礼します。(手作業では大体絵の通りですが、鋳造方法は何種類かあり、装置も違いますので、イメージとして捉えて下さいね。)

Lost wax (waxを金属に置き換える)鋳造工程をおおよそ説明します。

1. まず、一般的には、複雑な形状や凹凸がある石枠などは形に沿わせ易いワックスで作りますが、キャストでワックスを金属に吹きます。

2. または、すでにできた商品や、複製したい場合はそれを型取りし(ゴム型)そこにワックスを流してワックスを用意します。

3. キャスト業社では、何点かのワックスに湯道(ゆみち)という棒状のワックスをそれぞれに着け、「ツリー」🌲という形に組み立てます。

4. ツリーを金属の筒状の枠に入れ、ツリーの周りに液状の石膏を流し入れ固めます。

5. 水で溶いた石膏は撹拌時に気泡が混ざるので専用の機械で、真空脱泡を行います。気泡が在ると金属表面を荒らします。

6. それを専用のオーブンに入れ、熱することでワックスは蒸発し、ワックスの形がそのまま空洞になります。

6. その空洞部分に融けた金属を流し入れ、金属に吹くことをキャストといいます。

7. 金属が冷え固まった後、石膏を崩して取り去ります。

8. 一点一点を湯道から切り離します。

以上が、キャストの工程です。

キャストには、空洞になったジュエリーの細部まで綺麗に金属が流れるよう、圧力をかける方法が幾つかあります。

圧迫、遠心、真空鋳造などです。

また、型になる石膏の状態も影響しますし、

湯道を着ける方向なども業社さんの工夫がされます。

キャストの綺麗さは、そのまま仕上がりの綺麗さに繋がりますので、全工程が重要な作業です。

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最初のスリランカ- ①

この話は、何度も帰国後のボランティア体験談として色々な場所でお話ししているので、すっかりこのブログでも書いていたかと思っていましたが、まだお話ししていなかったと気づきました。

今までとは、少し違った角度から書いてみようと思います。

JICAシニア海外ボランティアで、スリランカのコロンボ郊外のモラトゥア大学・建築学部内に新設されたデザインコースで2年間(後にプラス2年間)大学生たちにジュエリーの実習を教える機会を得ました。

JICAでは、派遣前の研修がありますので、実質的には3ヵ月程は今までの仕事から離れ、派遣地に向けたオリエンテーションや主に語学研修、文化、生活を事前に学びます。

私はそれまでそれほど長く仕事から離れたことがなかったので、ジュエリー作り(作業)をしないのは、訳のわからない不安とストレスがありました。

コロンボに渡ってからも語学研修があり、当時はスリランカの内戦は奇跡的に平和協定が守られていたので2度目の2年間と比較すると、自由さがありましたが、安全対策は必須でした。

私は、日本と違った環境は楽しめるタイプなので、大学生とのコミュニケーションや暮らしは楽しめましたが、仕事のスキルを伝達に来ているのに仕事ができないというのは何よりもいらいらすることでした。

その後、大学には予算が無く、施設も無かったので、まずは仕事ができる環境を整えるところから始まり、自分が納得できるような環境ができたのは、派遣期間完了の少し前という状態でした。

そんなことから我慢することが多く、最初私も悪気なく「発展途上国だから」と言っていましたし、日本は色々な意味で発展先進国と思っていました。

日本では、「発展途上国」という言葉を使いましたが。。今でも使っていますね?。。

経済的な水準を指す言葉なので、気分を害さない人も勿論いますが、

自国を発展途上国と言われて嬉しい人がいるでしょうか?

心情的なことだけではなく、今思うと、どこを、何を基準にそう言っているのかわからなくなります。経済成長だけで生活の豊かさは計れないと、住んでみて思いました。

発展にはそれぞれ時差があって、方向性も同じでないかもしれません。

ただ、その反面、住所を持てない人が存在していたり、毎日茶摘みをしても月に数百円の報酬で暮らしている人々もいます。すぐにでも改善して欲しい問題もありました。

生活の中で、日本人としては几帳面さや日本の時刻通りの電車など、誇れることは多くあることを改めて知りました。

それと同時に、スリランカの文化は深く、接していた学生たちの勉強意欲、マナーなど、日本とは違うかもしれないですが、洗練されているとも言えました。

今は、平和になり、コロンボはコスモポリタンで観光都市でもあります。

スリランカはその印象が少ないと思いますが、社会主義国(民主社会主義共和国)でして、教育、医療は基本的には無料です。

そういう暮らし安さ、社会的なシステムからみても、一概に発展途上とは言えないと思うのです。

いつもになく社会派なことを書いてみました。

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