月別アーカイブ: 2018年4月

アジアの工房

東・南アジアを旅行した時や住んでいた期間にジュエリーの工房を何度か訪ねる機会がありました。

ジュエリーのショップに工房が併設されて、製作工程が見られるようガラス張りになっている場合や、作業工程順に廻って見て貰う場合があります。

お客様に商品がオリジナルであることを知って貰うこと、製作工程を知ってもらうことで、更に商品に興味を持って貰い、信用が得られるからだと思います。

昔、香港の取引先の方から、仕事を依頼している工房に連れて行ってもらったのですが、そこでは職人が作業台に一列に向かい、職人さん同士、隣の人とのスペースは殆どありませんでした。作業するのに支障がない程度のスペースでした。

これは仕事・居住空間自体が十分でないから致し方無いのですが、どんなところでも働くというたくましさを感じました。

スリランカの田舎にある工房を訪ねた時は、シルバーの伝統的な作りをしていました。

ジュエリーの表面に粒金は並ぶような細かい作業でした。

昔ながらのロー付け装置と方法で器用に作っていました。

ハイテクとは程遠いのですが、熟練した人でなければ成せない作業でした。

以前にも述べましたが、シルバーは融点が低いので細かいものを沢山表面にロー付けすることや、修正をすることが難しいものです。

スリランカの大手の工場では、イカ(魚類)の干した?軟骨を型として利用していて、本当に国が変わると、珍しい素材を使うのだなぁ。と感心しました。

インドネシアの工房で、伝統的なデザインとしては、バティックのモチーフに見るような極細い線(ワイヤー)で全体が組み立てられているものがあります。

ごく細い銀線ですから傷つけないように作業をしなければいけません。また、小さく細かいパターンの組み合わせなので時間も十分必要です。

ロウ付けも勿論、気をつけなければすぐに溶けてしまいます。ロー付けをするためのロー材も息をひそめて置かないと、飛んで行ってしうような小ささでした。

仕上げでは、スリランカでもインドネシアでも同じ木の実を乾燥させ、木の実の表面をブラシで泡立てて、その泡で商品を洗い、仕上げています。

乾燥させた木の実。 この実を水に浸けたブラシでこすると泡立ち、それが汚れを落とします。 (インドネシアでは、バティック布を洗う時にも使います。)

今は、3Dプリンターなどハイテクな装置があり、すごく便利になり、かつてできなかった作業が簡単にできるようになりました。素晴らしいです。

その反面、企業では職人の技術を育てることが少なくなっているので、一貫した作業ができる職人さんは少なくなった聞きます。

なので、東南・南アジアの工房のように、ローテクな設備で高度な技術が生まれていることにもすごく感心します。

 

 

 

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金性の刻印

先日お預かりしたネックレスクラスップに「585」と刻印がありました。

その並びには、メーカーの刻印があったのですが、585は始めて見るものでした。

インターネットで検索するとイタリア製のK14の事だそうです。

クラスップは銀色だったので、WG K14  (ホワイトゴールド)なのでしょう。

そうだったのか!と思い、念のため計算してみると微妙に計算が合いませんでした。

14金は、24分の14が純金が含まれているという事なので14(金)÷24(金)=0.5833333...となり、24金を1000とすると、14金は約583では?

これはその国の規定が微妙に違っていたという事なのかなぁ~?と小さな疑問が解決していませんので、どなたがお分かりなる方、メールを頂けると嬉しいです❣

刻印には、ゴールドの場合、

K24、K22 、k18(750)、K15、K14 、K10、K9 などがあります。

プラチナには Pt 999、Pt 850 の表示があります。

以前にはPT(Pt)表示以外に「PM」と打たれていた時期があるようです。

シルバーには、Silver 、925、850などがあります。

刻印表示は、その純度を表わすのでジュエリーのユーザー様にとっては、

重要な金額の指針ですし、満足感に繋がっています。

ジュエリーの修理を承る者にとっては、修理品と同じ金性を使う必要がある為、

はっきりと素材が何であるか表示されていなければいけません。

 

 

 

 

 

 

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作業の時間割

作業時間上、気を付けていることですが

1つは、何か小さな失敗または、気になる箇所がある場合には、すぐにやり直しすること。急がば回れという事です。

もう1つは納品日が決まっている場合は、時間を決めて従うという事です。

*作業中、例えば金属を使用して組み立てている場合、爪や丸環などをロー付けした後、それらがデザイン的に自分が考える一番ベストと思われる場所ではない事に気が付いたとします。その位置が一般的にはおかしくない場合でも、作業が進む途中も何度かそのことが気になります。そのままにして進めたとしても、自分の中で納得していない時は最終的に100%良いものに感じません。勿論、お客様にとってベストであればよいのですが。。そういう時には、いち早く気になる部分のやり直しをしたり、時には一から作り直した方が、最終的な進みが早い場合が多いです。

性格的なことも大きいかもしれませんが、経験上、途中に気になる部分が起きた時は、最後まで気になるものです。納得がいかないまま作業を進めると、迷う時間を生み出すので時間の無駄になります。仕上げや、メッキなどを行った後では、やり直しの作業が増えます。また、石留を行った後では、やり直しができない場合もあります。

*WAXで作る場合、修正が効くことも多くありますが、部分的にワックスを盛って直せた場合でも、ワックスを熔かし冷え固まることで、修正後に全体が修正箇所に引っ張られて変形することがあります。気をつけながら少しづつ修正作業行うか、最初から作り直す方が綺麗に上がることも多いかと思います。特に部分だけではなく全体のゆ歪みが無いか気にしましょう。

もう1つは、例えば、明日納品と確定している場合、今日中に終わらなけれないけないわけですが、なるべく細かく作業を終える時間を設定するのが有効です。

殆どは、作業量といつもの自分のスピードは把握しているものですので、最終的な時間の余裕を持って、それぞれの工程のタイムリミットは確実にこなすようにすると、終わります。

日にちのリミットより、時刻のタイムリミットに従って作業することをお勧めします。

 

 

 

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