月別アーカイブ: 2018年11月

Wax作業は潔く!

ワックス作業は、多少削り過ぎた場合に、溶かしたワックスを盛って修正できるのがいいところです。

けれど、熔けたワックスが固まった時に縮が生じます。

その為、常温のワックスに溶かしてたワックスを盛る際、そこに熱が加わることで全体が溶けた箇所に引っ張られて形が歪みやすいのです。

歪まないように少しづつ修正していくか、潔く最初から作り直した方が早く綺麗にできることも多いものです。

地金の作業は、パーツをロー付けで組み立てて作業が進みますが、一般的なハードワックスなどの作業は、塊から削り出し細部に進みますので、最終的な形や抑揚を把握していないと作れません。

特に作業終盤、ワックスの厚みが少なくなっている場合には、修正するつもりが、かえって変形の為に修正不可能になることがあります。

薄くなったワックスに熱いワックスを足すのは難しく、薄い部分は大きく変形するからです。

ソフトワックスなどをスパチュラ1本で修正また作り上げてしまう人がいますから、それぞれのワックスの特質を熟知して上手く溶かしながら作り上げることも可能かもしれませんが。。その場合も、ワックスで綺麗な平面や、シャープな角を作り出すのは難しいのでは?と思います。

注意点としては、なるべく厚みのあるうちにワックスペンやスパチュラでワックスを熔かし盛る作業を終える事(厚み調整などの裏抜きなどは最後に行う事)です。

また途中は、なるべく歪まない為に冷えるまで抑えながら作業すると良いです。

細部の修正を行う時は少しづつです。

WAX は大胆な削り出しと緻密な石合わせや細部の仕上げが必要です。

時には早い段階で作り直し、綺麗な形をキープして完成させましょう。

 

 

 

 

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打ち出しの味わい

槌目模様のリングは一つ一つの表情が違い、味わいがあるので教室で作られる方が多いですが、

表から金槌を打つ、打ち出しと裏側から打ち出して形作るものがあります。

伝統工芸で打ち出しの鍋や急須などを作られていますが、一枚の金属板から立体が作られるのは素晴らしいですね。

リズミカルに裏側から打ち出して綺麗な形に整えるのは職人技です。

最近、打ち出しを部分的に取り入れてジュエリーを作ることがありました。

少し取り入れて、チャームポイントにしたいと思います。

この間から、東京の彫金教室に通っていた頃に作った あのブローチはどこに仕舞っただろうかと

記憶をたどっていましたが、それが見つかりました。

全くの初打ち出しですが、こんな表現もできます。

モディリアーニのモチーフの模写ですが、

打ち出しを行った際に、

「あ~。裏側からだとすべての凹凸が逆だったんだ。。」とか

「一番高い所、その次に高い所~一番低いところまで、順番が分かっていないと作れない。。」

と時々混乱していたことを想い出しました。

全体を見渡して高低の順番を段取りしなければいけませんが、楽しい仕事です。

打ち出された表情に味わいがでるので、いぶしもいいかと思います。

 

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ピッタリのリングサイズの決め方

リングサイズを確認する際は、工房か宝石店に置かれているサイズリングをはめ、決めますね。

まず、サイズリングを指にはめて、グーに指を握り、リングをはめた指が痛くない事。

次に、指を下向きにして軽く指を振った時に、はめたリングが外れ落ちない事に

注意してサイズを測ります。

オーダーするリングの幅やデザインによって0.5番~1番程はめた感覚が違ってきます。

例えば同じ平内リングで5mm幅と1㎝幅では、同じ指にはめた場合でも感覚が1番ほど違うことがあります。

また、幅が広いリングでも、指に当たるリングの内側(トップの裏側)が大きくえぐられている場合は

その部分が指に当たらないので、幅の細いリングと同じサイズでもきつさは感じません。

それは、リングの内側の面積がどのくらい指に触れているかで変わるからです。

同じ平内リングでも、リングの側面から内側にかけて少し、角が取れていると装着がスムーズですし、着けた時の圧迫感が違います。

その内側の角が少し丸みを取ってあるリングや、更に内甲丸のように内側が大きく丸くなっているものは、番数が大きく感じるはずです。

 

リングの内側

そのように全体的なリングのデザインによってもリングをはめた時の感覚は違いますので

サイズ直しや、オーダーの場合は、まずそのことを踏まえた上で、一般サイズ用または幅広の平内用サイズリングかのどちらが注文されるデザインに近いかを確認されて測って下さい。

もしできれば、自分の着けているデザインを店頭に持って行き、そのサイズも一緒に確認し、お店の方に相談されるのもよいかと思います。

サイズは、1サイズ以下の微調整も可能ですので、ご相談下さい。

 

 

 

 

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デザインはディテールに宿る

「デザインはディテールに宿る」という言葉は、スリランカに居る時に

デザインのワークショップが行われた際、イギリスのデザイン講師から聞いた言葉です。

ディテールはそれだけ重要で、詳細な表現は、全体に影響するという事で、

「詳細まで思い浮かべてデザインしなさい」という事でした。

その言葉を「本当にそうだなぁ!」。。と感じ入ったことがあったのでお伝えします。

最近、私の教室は旅とのコラボを始めました。

このところ、教室に来られる生徒さん用にサンプル作りをしているのですが、

旅先の遊びやイベントとしてCOLON の週末教室を日本国内や海外からのゲスト(生徒さん)にお出で頂いて、シルバージュエリーの手作りして、持ち帰って頂くのが趣旨です。

以前より週末に体験型・手作りの体験を行ってきましたが、

現在は、じゃらんnet 、 Air bnb の2社様より来られるゲストの旅先のイベントととして

週末の教室を掲載されています。

ワークショップの開催時間は、午前、午後共にに2時間~2時間半、3時間~3時間半程です。

内容詳細は多少異なっています。

工房に通っていただける距離の生徒さんに対しては、作った作品をお持ち帰りになれる場合と、後で私が仕上げてお渡しすることがあります。

または、遠方からの来られる場合には、送ることもあります。

ですが、できればお持ち帰りになりたいものですし、海外から来られるゲストの方々には、必ずお持ち帰りいただけるように時間内に作り上げなければいけません。

その為、再作可能なサンプルがあると初心者にとっては分かりやすいので、

その時間に製作出来るかを確認しながらサンプルを作りをしていました。

(写真は教室用サンプルです。)

その中で,私はデザインする手作り職人?だからかも知れませんが、以下に気づきました。

●時間に制限があると、クラフトマンシップに火が付いて、絶対に終わらせるモードになれるという事でした。

勿論、教室ですので私一人で作るのではないですから、生徒さん自身の作業にも満足感が無いといけません。

また、直ぐに作業できる事と、時間を掛けないとできない工程が多くあります。

それが私にとっては、難しい兼ね合いでもあり、経験の出しどころです。

また、一度限りのパフォーマンスで完成する楽しさでもあります。

●作業を通して、ディテールからデザインが生まれることが多いという事でした。

オリジナルの場合、一般的には最初にテーマを決め、それに沿ってデザインを考えます。

その後、デザインに合うパーツや表面のテクスチャーなどの詳細を検討するものだと思いますが、

私の場合はですが、

工程、手順が逆になることも多くある事に気づきました。

例えば、表面のテクスチャーが面白いものを作ったり、見たりします。

その後、そのテクスチャーを生かす全体を思い付いて作り始めます。

途中は変更もありますが、手を動かしながら考えます。

そして、その方がテクスチャーが生かされるいいデザインにように思います。

それが、このところの発見でした。

 

 

 

 

 

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