月別アーカイブ: 2018年12月

素材の確認を!

今日、ロー付と石留の修理を行ったのですが、なかなかローが流れませんでした。

考えられることは、純銀以外の成分に通常使わない金属が混ざっているか、ロー材が使われているかです。

表面の汚れを除去するためにしばらく除去液に浸したところ、全体がピンクに変色していました。

シルバーの刻印がある預かり品ですが、シルバー以外の成分に銅が多く含まれているか、シルバーの純度がかなり低いためかと思われます。

もしくは、もともとの繫ぎ合わせに貴金属用のロー材を使っていないからだと思われます。

通常は、表面を酸洗いすると、シルバー925であれば表面の汚れが落ちて白っぽくなりますが、

ピンク色になることはありません。

仕上げ後に石留をすると石枠の爪がポロっと落ちました。

次に本体から石枠も外れ落ち、数か所、爪を付け直しました。

これは、本体と石枠がハンダ付けされていたか、ハンダ付けに近い低温で熔けるロー材で繫いであったのでしょう。。

修理の際は、必ず刻印された金性を確認します。

金性ごとに使う金属とロー材が違うからですが、

今回のように刻印されている金性が一致していない場合は、違法作業が成されている訳ですから

刻印した製造元に問題があります。

刻印が打たれていない場合は、ロー材が流れないという問題が起きますが、

今まで何百、何千とジュエリーを作業した中で金性と一致してない中身は初めてでした。

まれなケースでしたが、

今、ジュエリーに使われる素材が多様化している為にアクセサリーとの境界線が無くなっています。

表示が嘘という事ではなく、素材が一体何なのかが分かりにくい商品が多くあります。

一例としては、表面が14金張りで中身は真鍮のゴールドフィルドがあります。

中身はK14ではなく真鍮です。

ですが、表面は金張りなので、メッキとは違い剥がれることはなく、ロー付けも可能です。

金性は 14KGF です。

他には、表面にメッキではなくコーティングという店頭説明のある石やネックレス等があります。メッキまたは、別のコーテイング?(どのようなコーティングかは不明)によって表面的には金属に見えても、中身が貴金属や金属でない場合があります。

ユーザー様には使われている素材が何かという表示は大切です。

使われる方の素材への価値観が変わってきていることもあり、多様な素材が現れています。

長く楽しみたいジュエリーは、素材の説明を十分に受けて買われることをお勧めします。

 

 

 

 

0