真珠について - 成り立ち・選別 ①

18歳から26歳まで、田崎真珠株式会社に居ました。

3年ほど、赤坂・溜池ビルで真珠を沢山見ることができました。

そこまで遡って思い出すことはなかなか無いのですが、

ここのところパールの糸替え依頼が多いので、思い出した事やパールについて書きます。

一番初めの私の仕事は、パールの選別や 連組(れんぐみ)作業でした。

連組というのは、大体の大きさを揃えた沢山のパールの中から、厳密に大きさや色を合わせていく作業です。

私の仕事は、4分の1mmサイズごとに分けられたケースに入った沢山のアコヤ真珠を連台に乗せ

大きさを更に整え、近い色目・品質のパールをネックレスに使用する長さ分選び出したり、

例えばパールをブローチにセットする場合は、セットする個数分を色目合わせをしていました。

パールは、ご存知のように球体やバロック(変形)ですが、ネックレスでしたら糸を通す穴が貫通(両穴)していますから、色合わせは、その穴に対してパールの側面で色を合わせます。

リングやタイピンなどに付ける場合は、穴(片穴)に対して頭で色合わせをします。

パールは側面と頭(トップ)部分では微妙に色が違います。

1つ1つのパールの一番綺麗な顔が表に出るようにしています。

連組や表になる面を決めた後、それに合わせて穴あけをする場合もあります。

デザインによって穴の位置が決められないものもありますから、その場合は無穴パールも保管されます。

それらの向きも合わせて、色、品質を揃える必要があります。

連組は、北側の窓に向かって作業をします。

それは、北側から射す太陽光が一番安定しているので、色が見え易い為です。

選別作業をして居た頃は、私はデザイナーになりたくてしょうがない時だったので

正直なところ、毎日パールだけを見ているのは嫌でした。

ですが、今は一日中パールを見ていても飽きません。

その貴重な経験のお陰で、パールの品質が分かるようになり、私の財産になっています。

パールは御木本幸吉氏(ミキモト)が養殖真珠を確立しました。

2枚貝であれば、貝内でパールができる可能性があります。

天然パールは、たまたま母貝内の一部に入り込んだ虫や砂などの異物を

貝が排出したくてもできななくて。。?

どうしてパールが作られるかというと、コンキオリンという物質を体内から出してその異物を包み込む作用からです。それが数年でパール層になります。

層が作られる為、光が虹色に見え、独特のパールの色味になる訳です。

養殖パールは、天然パールの虫や砂の代わりに人工的に作った核を母貝に挿入して作られます。

核が無く作られるパールもあります。

天然パールは、偶然の異物侵入と管理されていない大自然、海で作り上げられるので大変希少です。

養殖真珠も、現在は海の温度や潮のコンデションが変化しているので、真珠貝の健康管理は大変なことです。

そんな自然からの贈り物&養殖作業者さんの苦労の賜物なので、一粒一粒が違い美しいのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です