作りもセンス

ワックスで石枠や削り出していく作業は歯科技工の作業と似ています。

実際、ワックスに関する機械、キャスト(鋳造)装置のほぼ同じです。

ワックスも歯科材料店で購入ができます。勿論、ジュエリー工具専門店でしかないものもありますが。。

ワックスだけではなく金属を削る作業、工具も機能が似ていますので、歯医者さんに行くと同じようなリューターチップや工具を見掛けます。

昔、東京で絵画教室に通っていた頃です。

その教室には大学の講師が来られていて、色々な話を聞くことができました。

ある時一人の先生が、「私は時々、歯科技工士さんの専門学校にもデザインを教えに行ってるよ。」と言っていました。

なぜかというと、「歯科技工士さんが歯の環など作っていくときには、デザインセンスが必要だから。」という説明でした。

それは、作業する者として、凄く納得でした。

例えば、歯の環を付け替えてもらった時等に高さが合わなかったり、窮屈な感覚があったりします。

歯科は、医療ですし、口の中の微妙な感覚を患者は覚えているので、ミクロの調整が必要かと思います。

ジュエリーの場合は、そこまでの調整や感覚が必要ない場合が多いですが、時にはミクロ単位のサイズが違うだけで石が入らなかったりする訳です。

ジュエリー作りも手先が器用な方がいいですが、技術にプラスして感覚的なデザインセンスが必要だと思います。デザインセンスが良いと、綺麗にフィットするものが作れると思うのです。

その頃、治療に通っていた日本橋の歯医者さんに「仕事が無くなったら、ウチで働いたらいいよ。」とスカウト?されたことがあります。そのお医者さんにはよくからかわれていたので、冗談だったかもしれませんが、仕事内容が歯科技工と似ていると知っているからです。

大手ブランド品の原型を依頼され作っていた頃に、海外ブランドの日本モデルや日本企業の新作コンペティションがあり、出品したことがあります。

同じデザイン画から同じ商品の原型を作り、その中から1点が選ばれ、量産されるのですが、

同じデザイン画からなのに、作り手によってこんなにも雰囲気が違ってくる。。という事を知りました。

なので、作り手はデザインセンスも磨かないといけないと思うのです。

 

 

 

 

 

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