金属の膨張と収縮

ジュエリー作りで、金属の膨張と収縮を考慮しなければいけない工程があります。

それは主に、

◎ キャスト時に。。

形作ったワックスモデルがキャスト(鋳造)される際、融かしたシルバー、金、プラチナ等が、ワックスと置き換わる訳ですが、その融けた金属が冷え固まる時に収縮するので、ワックスの大きさよりわずかにちいさくなります。その為、ワックスで形を作る時は実際に依頼された大きさより収縮分大きく作ります。

◎ サイズ直し時に。。

これは、膨張と収縮だけでなく、分子の性質、組織の変化からだと思いますが、、

金属は、熱を加えると柔らかくなります。地金でリングを作る時やサイズ直しを行う時もは、まず熱を加え、柔らかくして接続面を合わせ、そこをロウ付けします。

その直後、一般的にはロウ付け面を綺麗にするために酸洗いをします。そこで冷やされることになります。その後、芯がねに通してサイズを合わせ形を整えます。その時、木槌でたたきますので、金属分子の配列が叩かれることによって変わります。金属は打つことで、硬さも増します。

その後、ろう付け面だけに火を入れると、金属の膨張とまた分子が動くことで、ろう付け面は離れてしまいます。例えば、以前サイズ直しをしたことのあるリングを再度サイズ直しする時に、以前直したロウ付け面が離れることがよくあります。

火を入れて、金属をなます作業、曲げる作業、冷やし収縮させる作業を繰り返すときには、金属粒子を変化させています。その時に、金属のハネや変形が起こります。

急激な変化は極力避けるか、全体的に熱を加えるなど、工夫をします。

◎ 別の金属同士をロウ付けする時に。。

収縮率の違う金属同士を繋ぎ合わせると、その金属が冷えた時にそれぞれの収縮の違いから、接続面で引っ張り合い、変形することがあります。特に広い面をはり合わせるようなロウ付けは、大きく歪むので気を付けなければいけません。

化学が苦手なわたしですから、沢山の実習と失敗から習得していますが、金属の性質を知らないと綺麗な作業に適いません。(^_^;)

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