ジャワ島のKeris

私が2年間居たジョグジャカルタには王室があり、王室由来の文化が受け継がれています。

そのうちの一つにkeris(クリス)という身分の高い人が着ける代々の家宝でお守りの様な剣があります。

男性の正装は、伝統衣装と腰にはKerisを着けます。

その剣の刃は、何種類もの金属を重ねて合金を作りそれを鍛え、更にクレープのように何重にも層にした後、表面を削り、作り出した模様が施されています。

何十種類もの模様が作り出され、それぞれの模様には名前があり、哲学的な云われがあります。

今は、その作りを伝承する職人が少なくなってしまったそうですが、縁あって、ジョグジャカルタ郊外の工房を訪ね、Keris作りを見せて貰いました。

土間の工房に炉があり、その中で何度も繰り返し真っ赤になるまで加熱され、職人にしか分からないタイミングでそれが取り出され、今度は打って伸ばしていきます。

その後、形成、研くと模様が現れます。これは、無形文化遺産に登録されています。

日本の伝統技法にも金属を合わせ削り出し、木目のような模様を作り出す作業があります。

Kerisは、剣の金属部が美しいですが、肢になる部分の形も多様で意味があり、綺麗に磨き込まれています。

また、剣を入れる鞘も装飾が混んでいて美しいです。

Kerisには日本に居る時から興味があったので、工房を訪ねることができて嬉しかったのですが、更にたまたま訪ねた王室直営のレストランでKeris 展を行なっていて100点以上の剣を見ることが出来、それらを作る職人と業者さんの展示販売も回ることが出来ました。ご縁に感謝です。

Kerisは数十万円するものが多く、買えるものではありませんでしたが、持つべき人が持つものらしいので、私にとっては、見るものだったのでしょう。

展示販売会で、記念に同じ技法で作ったUdan Emas – “金の雨が降る”という名前のプレートを買いました。写真の模様がその名前です。金の雨が降ってくるらしいので、今後に期待です。

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